(要約あり)川島隆太 著 【スマホ依存が脳を傷つける デジタルドラッグの罠】は現代の問題にメスを入れる一冊

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スマホが手放せない方、子供のスマホの付き合い方に悩む親世代の方、一度読んでみてください。

目次

簡単な要約

「スマホは便利だけれど、子どもの脳には想像以上の影響を与えている」という事実を、脳科学者の川島隆太先生が警鐘を鳴らす一冊です。

川島先生といえば、ニンテンドーDSの「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の監修でおなじみの先生です。

スマホは「便利な道具」から「脳をむしばむ存在」へ

川島先生の研究では、スマホを長時間使う子供ほど、前頭前野(考える力・我慢する力を司る部分)の働きが弱まることが分かっています。

その結果、集中力が続かない、感情をコントロールできない、意欲が湧かない…といった変化が見られるそうです。

SNSやゲーム、YouTubeなどは、脳の「快楽を感じる部分」を強く刺激し、まるで“デジタルドラッグ”のように依存を生み出します。

特に発達途中の子どもはその影響を受けやすく、「スマホ漬け」の生活が将来の学力や人間関係にも影響しかねません。

スマホ依存しないために…

著者は、親として「スマホを完全に取り上げる」のではなく、一緒にルールを決めて“使い方”を教えることが大切だと提案しています。

たとえば「食事中はスマホを触らない」「寝る1時間前には置く」といったルールづくりが、子供の脳を守る第一歩になるといいます。

子供だけではなく大人にも同様のことが言えるため、大人もスクリーンタイムを確認する意識をすることが大切です。

みさお的レビュー

みさおのレビューはこうなりました!

スマホ依存が脳を傷つける デジタルドラッグの罠
総合評価
( 5 )

子供にスマホを渡すと、静かになって楽ですよね。

大人も暇さえあれば、電車の中でもエレベーターの中でも何かといじってしまう人が多いです。

本を読み終わった後、電車内を客観的に見渡した時、ほぼ乗っている人が下を向いてスマホを見続けていたことが衝撃的でした…

けれど、この“便利さ”の裏側に、脳への深刻な影響があるかもしれないということが多く書かれており、とても耳が痛かったです。

私自身、この本を読んで子供のスマホ使用については、「使わせ方を考える責任は親にある」と強く感じてしまいました。

今やスマホにはメールや電話の情報だけではなく、交通系ICカード、クレジットカード、地図など日常生活と切り離すことができなくなっています。

だからこそ、完全に禁止するのではなく、“スマホとどう付き合うかを一緒に学ぶ”姿勢が大切だと思います。

スマホを使う時間を親子で確認してみたり、寝る前1時間はスマホを置く習慣を作ったり…。

本書の内容を実生活に落とし込むだけで、子供の集中力や会話の質が変わると感じました。

スマホ依存にならないためにはどうしたらいいのか。考えるきっかけになると思います。

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